あけましておめでとうございます。
年末はあとで紹介する日次リターン報告アプリを作成していたため、なかなかブログ記事の更新が追いつかず、ついにロコ20種を発表しないまま年をまたいでしまいました。
本来、12/31と1/1は時間的には連続しているはずであり、その境界線には任意の日付における昼下がりの1秒程度の意味しかないはずなのにもかかわらず、僕はおそらくその不合理な区切りのおかげで記事を書き上げることができたのだと考えれば、新しい年を祝福しようという気持ちもわきあがってくるというものです。
ロコ20種を決定する2つの軸
ロコ20種の中身はモメンタム10種、バリュー10種に分かれており、過去記事で詳細に解説した2つの偏差値によって決まっています。
純粋にこの2つの偏差値を足し合わせて求めて2で割った数値を僕は勝手にロコインデックスと定義していますが、モメンタム10種とバリュー10種は次のようなルールで選ばれています。
モメンタム10種 ──
S&P500銘柄のうち、バリュー偏差値が中央値よりも高いものの中で、モメンタム偏差値が最も高い10種
バリュー10種 ──
S&P500銘柄のうち、モメンタム偏差値が中央値よりも高いものの中で、バリュー偏差値が最も高い10種
これを図示すると次のようなイメージになります。
この投資手法のアイデアは、モメンタム投資はバリュー投資と矛盾しないというデータが元になっていて、このあたりも過去の記事で議論しています。
それでは中身をみていきましょう。
モメンタム10種
Ticker | Industry | モメンタム偏差値 | バリュー偏差値 | 総合 |
---|---|---|---|---|
FFIV | Business Software & Services | 68 | 53 | 60 |
AES | Electric Utilities | 67 | 58 | 63 |
UAL | Major Airlines | 65 | 59 | 62 |
ANTM | Health Care Plans | 62 | 56 | 59 |
KSS | Department Stores | 61 | 59 | 60 |
DG | Discount Variety Stores | 61 | 53 | 57 |
CNC | Health Care Plans | 61 | 52 | 56 |
SBUX | Specialty Eateries | 61 | 54 | 57 |
STX | Data Storage Devices | 60 | 63 | 62 |
UNH | Health Care Plans | 60 | 52 | 56 |
10種のうち3種がヘルスケア系の企業となりました。FFIV、AESは去年のモメンタムのクオリティが非常に高かった銘柄です。EXCなんかも素晴らしいモメンタムでしたが、おしくも割安基準のスクリーニングでギリギリ弾かれました。ロコインデックスが高い順に20種選ぶ方法だとランクインする銘柄なので、こちらもイチオシではありますね。
これまでも散々、スタバでMacbookをひろげてドヤってきましたが株主になったことでさらにドヤを加速していこうと思います。
バリュー10種
Ticker | Industry | モメンタム偏差値 | バリュー偏差値 | 総合 |
---|---|---|---|---|
HFC | Oil & Gas Refining & Marketing | 57 | 66 | 62 |
RE | Property & Casualty Insurance | 49 | 65 | 57 |
MET | Life Insurance | 49 | 65 | 57 |
PHM | Residential Construction | 48 | 64 | 56 |
GPS | Apparel Stores | 48 | 64 | 56 |
ALL | Property & Casualty Insurance | 51 | 63 | 57 |
M | Department Stores | 59 | 63 | 61 |
BBY | Electronics Stores | 46 | 63 | 55 |
KLAC | Semiconductor Equipment & Materials | 47 | 62 | 55 |
HRB | Personal Services | 58 | 62 | 60 |
こちらは保険銘柄が多く含まれてますね。グリーンブラット式のスクリーニングだと保険を含む金融銘柄は投資対象からはずすこととなっているため、少し不安もありますが、データを重視してそのまま選ぶことにします。
モメンタム偏差値が50を切っているものもありますが、これらの指標はきれいに正規分布しているわけではないので、その影響です。
Best buyやMacy’sなどは僕がアメリカにいた頃、何度かお世話になったことのある小売ですし、日本でもよくみるGAPなども含まれていて割と親しみのわくポートフォリオになりました。
リバランス頻度について
リバランス、というか銘柄の入れ替えは半年に1回行う予定です。
これは過去のモメンタムの統計データをみた結果なんですが、割とめんどくさい気もするので1年に1回でも悪くないかななんてことは考えてます。
このあたりはどれくらいアルファが見込めるかと、手数料の戦いなのでまぁそのあたりを適当に判断して決めたいと思います。
損益の報告について
損益は適時報告していきたいなと思っていましたが、わざわざ記事を書いたりするのもダルいので、とりあえず毎日の損益を報告するためのスクリプトを書いて、当サイトの公式ツイッターアカウントから毎日つぶやくようにしました。
このデイリーレポートでは、ロコ20種だけではなく、各アセットのリターンや各セクターのリターン、オールウェザーPFや6/4ポートフォリオ、他の個人投資家さんのポートフォリオのリターンなども同時に報告しているので、ひと目で昨晩の相場を読むことができて便利じゃないかと思います。
サンプルとしてはこんな感じです。
とりあえずはデイリーレポートということですが月次で中期的な損益を報告するマンスリーレポートもそのうちつくろうかなと思っているのでご期待ください。
ロコ20種がよい成績をおさめるかのほかにも、ロコワースト20種が本当にひどい成績に終わるのかも注目ポイントですね。笑
それでは、本年がロコ20種にとっても、読者のみなさまにとっても、よい年になりますように。
[…] 外部リンク…2019年買うべき銘柄──ロコ20種を発表する! […]
[…] 外部リンク…2019年買うべき銘柄──ロコ20種を発表する! […]