台湾旅行記 最終日




台湾旅行記 4日目

2018年7月17日

今日は旅人。

明日からは社畜。

そんな境界線上の朝に目覚める。

飛行機の出発時間は14:25なので、午前中は台北駅周辺でお土産を物色。

台北駅の周辺は、おそろしく東京に類似していて、なんだか外国に来てる気がしない。

この通り、僕が大好きなつけ麺だって余裕で食べられる。

世界では日本の影響力は低下の一途をたどっていると言われて久しいが、台湾で目にする言語は中国語、英語に続いて日本語だ。

他の国で日本語をここまで目にする機会はあまりないので、台湾はずいぶん日本に好意的な国なんだなと改めて思う。

最後のランチは友人のリクエストで、茶葉料理の店へ。

茶葉料理とかなんだか地味そうだなと思っていたが、このスープなんかも深みを感じて美味しかった。

小籠包も、豚の角煮にも微妙に茶葉が使われている。

まぁ、小籠包はぶっちゃけどこで食べても同じような味だしどこで食べてもうまいのだが。

僕たちは普段食べ慣れているものに対しては高い解像度で評価することができるが、食べ慣れてないものに対しては大雑把なので、海外の名物みたいなものはどこで食べても同じような味だと感じることが多い。

投資も、食べ物も、幸せも、僕たちの感情はきわめて相対的だ。

今日の事件は帰りの桃園空港で起きた。

チェックインを済ませ、手荷物検査場を通過すると、お土産の蜂蜜のビンが重すぎると止められる。

再びチェックインカウンターで預けてくるように言われてチェックインカウンターへ向かうと、今度はiPhoneを手荷物検査場に置き忘れてくる。

チェックインカウンターのお姉さんは、とりあえずiPhoneを探してくるべきだと言うので手荷物検査場に戻るが、見つからずに諦めてチェックインカウンターに再び向かう。

チェックインカウンターと手荷物検査場を行ったり来たりしてるなと思われるだろうが、実は1Fと2Fに分かれており、めちゃくちゃ慌てて走り回っていた。

その後も蜂蜜をパックする必要があると言われてパッキングカウンターに向かったり、荷物を預けるための両替をしなきゃいけなかったりとにかく大変だった。

最終的にはiPhoneもみつかり、特別に後から搭乗できるようにしてもらってなんとか間に合ったのだが。

帰りの飛行機では、昨日も少し紹介したジャレド・ダイアモンドの別の本を読んでいた。

セックスについて考える本だ。

まだ読み終わっていないので詳しくは語れないが、「セックスはなぜ楽しいのか」といった問題についてジャレド先生が解説している。

「子孫を残すためにセックスが楽しいと感じるのは当然だ」とナイーブな反応をする人もいるだろうが、これでは他の動物がメスが排卵する前後のわずかな発情期にしか交尾をしないという事実を説明することができない。

そんなわけでセックスの楽しさの理由について学んでいると、飛行機が成田空港に着陸した。

成田空港は都心から離れているため、成田から自宅までの家路も楽ではなかったが、なんとか22:30くらいに家についた。

今回、僕が台湾に行くことになったのは友人に誘われたからで、完全にランダムな経験だったのだけど、とても楽しかったし台湾は本当にいい国だった。

僕みたいに、「こっちのほうが楽だし合理的」みたいな感じで生きてると、わざわざ海外に行って時間を過ごすというような不合理なことをなかなかする気になれないので、声をかけてくれた友人に感謝している。

一つの文化に引きこもって生きる村人スタイル、いろんな文化を横断しながら生きるバックパッカースタイルのどちらでもなく、どこかに所属しながらもたまに他の文化を覗きにいくような軽やかな観光客的な生き方でもいいんじゃないかと教えてくれたのは次の本だった。

さて、次は21日の(レバレッジド)インデックスナイトの感想とかの記事になるかな。お楽しみに。

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30代元システムエンジニア。 日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。 趣味は株式投資からゲーム、音楽まで幅広く。 リンクフリーです、ご自由にどうぞ。