最近、モメンタムウォーカーという本を読んで、大変勉強になった。
得られた知見をまとめ、ロコハウス流の戦略としての記事を書きたいと思っているが、美味しい話は後にとっておくとして、今日は割とどうでもいい僕の人生論、雑な仮説を聞いてもらいたいと思う。
僕が適当につけた名前だが、人生効率的市場仮説というものを提唱したい。
繰り返すが、この記事は投資理論を語るものではなく、単なる人生論なので投資についての話を期待して読みに来た方はブラウザの戻るなどを押下するといいんじゃないかと思う。
「そろそろ更新とかしないとなぁ」みたいな適当な気分で書いているので、適当な気分で読んでくれると助かる。
人生効率的市場仮説とは
人生効率的市場仮説という名前は、当然ながらユージン・ファーマを祖とする金融理論である効率市場仮説をもじったものだ。
実際には市場と何も関係ないがそこは放っておいてほしい、僕は疲れてるんだ。
この理論で言いたいことは、「誰もが合理的に生きてるんじゃないか?」ということである。
こんなことをいうと、「合理主義者のお前と一緒にしないでくれ、僕には心があるんだ。」とおっしゃる読者様もいることだろう。
でもそうだなあ、例えば僕たちが洋服を選ぶ時のことを考えてみてほしい。
なぜあいつの服のセンスはいつも悪いのか?
あらゆる人は合理的に服を選択している。
これは僕が経験的に思っていることだが、他人への服のアドバイスというのは大体はずれる。
「あいつはなぜいつも黒い服を着ているんだ?オタクはなぜいつもチェックのシャツなんだ?」
そんなことを考える人もいるかもしれないが、あなたのアドバイス通りにその人が他の服をチョイスしていたとしていたら、本当により良いファッションになったのだろうか?
おそらく答えは否だ。
基本的に、ファッションというのは体型や顔などの運により与えられた変数によって最適解が決まる。
大体の人は、おとなになるまでには自分の服を選ばなければいけない場面に遭遇し、服を着た自分をみたときの印象や他人からのフィードバックによって選択を最適化していく。
他にも、自分がどのようなキャラクターとして、どのようなポジションを取りたいのかなどによっても着る服というのは変わってくる。
元々スタイルのいい人や、顔のいい人ほど1円あたりで与えられる印象が良くなるのでお金をかけることが合理的になるし、逆に外見に恵まれなかった人ほどお金を使わない傾向になるだろう。
友人にこれ似合うんじゃね?と思う服を着せてみて、それがあまり成功した試しがないのは、自分に似合う服というのは自分が一番わかっているということなんじゃないかと思っている。
勉強をする才能
前にも同じ話をしたかもしれないが、例えば僕たちが大人になったときに、保守的な政党を支持するのか、リベラルな政党を支持するのかなどの傾向というのは5歳のときの行動からほとんど予期できるらしい。
僕たちが自由な意思の力によって切り開いてきたかにみえる人生、作り上げてきた人格というのは最初から決まっていたというのか、なんてこった。
これが何を意味するかというと、つまり人生は大体遺伝で決まるということだ。
僕が行っていた高校には面白い生物の先生がいて、「俺はやればできます!というのは言い訳にすぎない。勉強をやるということ自体も才能だからだ。」と言っていた。
その通りだと思う。
そもそも、能力というのは大体遺伝で決まっているため、僕たちが何を目指すか、どれだけ努力に価値を見出すかというのはその変数に強く依存する。
僕たちが自分の体型にはどんな服を合うのかを模索しながら生きてきたのと同じように、自分が周りの生徒よりも相対的に得意なのが何なのかを見つけなければならないのが少年時代だ。
それはたまたま野球だったり、サッカーだったり、数学だったり、ピアノだったりする。
よく、自分の人生に後悔している大人が「少年時代から人生をやり直したい」などと言っていたりするが、おおよそまた同じ人生になるんじゃないかと思う。
それぞれの人生は、与えられた変数にたいして最適化されるように、それぞれの人間によって紡ぎ出されているからだ。
余計なお世話
何が言いたいかというと、人へのアドバイスというのは大抵余計なお世話である、ということ。
連続する合理的な決断の果てにたどり着いたのが彼という人間だからだ。
自己啓発本を読んでも人間が変わらないのは、自己啓発本が間違っているからである。
その本に書いてあることは大体「彼にとっては」合理的ではないのだ。
人にアドバイスを求める時、実は自分の中で結論はすでに出ていて単に背中を押して欲しいだけという話もいわばそういうことだ。
そんな中で唯一、僕たちにできることは他人が意思決定する際につかう前提を変えてやることだと思う。
例えば、こうすると9割の確率で成功するよとか言われれば計算が得意な人は大体飛びつくだろう。
計算が得意な人はぜひROKOHOUSEを読んで、株式投資をはじめて欲しい。
前提さえ知ってしまえば、言われなくてもあなたは即座に証券口座を開きたいと思うはずだ。
なぜならそれは(計算能力のある)大抵の人にとって合理的な選択なはずだからである。
春がきた
花粉が飛んでて毎日つらい。
ここ数週間で、スギを植えたやつを殴りたいと思わなかった日はないが、彼にとってはスギを植えることが合理的な判断だったのかもしれない。
そんなことを考えるとなんだか許せる気がしてくる。
世界はなんて効率的に作られているんだろう。
なんか自分自身でも3割くらいは同意しない記事になってしまった。
次の記事はもう少しまともに投資の話をする記事になりますように。
ではさようなら。
最近ボックス相場で可変レバレッジポートフォリオには退屈な日々になってしまいましたね。
早く景気が上向いて、ポートフォリオが何年でどのくらい成果を出したぞ!的な記事が来るのを楽しみしています。
私も花粉症でして、ザイザルをもう何年も飲んでいたんですが、寝てる間に半減期がきてイマイチだったのでアレグラを朝夕飲むようにしたら大分改善されました。
アレグラって効きはザイザルやアレロックと比べて弱いと言われていますが、使い方次第でそれらを上回る効果をあげてくれるんですね。
私は今のボックス相場において、前にhiroakitさんにご指摘されたショートを、勉強代として減ってもいい金額で運用しています。
勿論hiroakitさんからしたらあまり好まないやり方だとはおもいますが、花粉への対処方法と同様に、臨機応変にしながら資産運用を楽しんでます。
とはいえ基軸は可変レバレッジポートフォリオですし、それを考案されたhiroakitさんの脳内自体に興味があるので、また記事楽しみにしています。
オススメの本は基本ジュンク堂で読んでしまってます。
儲かり出したら、アフィから買いますねw
それでは!
天国猫さん
いつもありがとうございます。
景気があがったかあがらなかったか/僕が儲かったか損したかとは無関係に、少なくとも1年単位では各ポートフォリオの運用成績報告はしていくつもりなのでお楽しみに!
花粉症についてはTwitterで読者の方がいろいろ教えてくれた結果、ルパフィンという新薬を試してみることにしました。
眠気というリスク、効果の大きさというリターンを考えながら薬選ぶのは投資と同じような楽しさがありますね。
アレグラは眠気も効果もどちらも小さい薬なのでそれを多めに飲むというのはまさにレバレッジと同じような考え方ですねw
アレロックはもともとリスクもリターンも高い、新興国株のような薬のようです。
僕は最近モメンタムウォーカー(次の記事にします)に影響されて、こういう定量的な戦略なら緩やかなタイミング投資はアリだなーという風に考えてます。
今でいうとGSG(コモディティ)などがモメンタム的にも景気サイクル的にも優秀なので、資金のバッファにしている日本債券の部分をそちらに移そうかなーとか考えています。
インデックス系ETFとレバPFのガチホ戦略は固定枠ですけども。
アフィリエイトリンクからの購入はしていただければ嬉しいですけども、実際はたいした額になるわけではないので立ち読みで読んでいただけるだけでも大丈夫です!
どちらかというと自分の好きな本がいろんな人に読まれて欲しいということで載せている場合が多いですので~。
hiroakitさん、各ポートフォリオの運用成績楽しみにしてます!
ルパフィンは私も医者に要望したのですが、いきなり新薬を試すのではなく、なぜ今まで効いていたザイザルが効かなくなったかを明確にしたいと強く言われてアレグラにしたところ、結果的に半減期の問題だったようで私にはいい薬でした。
ルパフィン効くといいですね!
花粉症の薬で新薬が出るなんて珍しいと巷で騒がれているのでかなり気になってます。薬は相性もありますので、アレロックでも防げなくなったら試してみます。
モメンタムウオーカーの本私も先週読みました!
バリュー投資とは違った観点ですごい面白いですね。
今の米国銘柄の中で、中期的ルックバック期間に該当する物を分析するつもりだったので、次の記事も楽しく読ませてもらいます。
天国猫さん
アレロックはよく効くかわりにめっちゃ眠くなるらしいですね。
僕正直、何を飲んでも言うほど効果が体感できなくてよくわからないのでWEBに乗ってた統計データ等を信じて「このほうが効く確率高いかな」くらいの感じで飲んでます。投資と傾向が一緒ですね、、
モメンタムウォーカーは面白いですよね。
逆にこんな簡単な傾向に相場が支配されてるだなんてにわかには信じられないというのが読了後の率直な気持ちでしたけども。まあでもオショネシー本などとデータは一貫してるのでそうなのだろうなと思います。