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EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドとは?
投資対象は3つの格安ETF
EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは、最近新設された投資信託で、楽天VTと同じく、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとして世界中の株式に分散投資することができる投資信託です。
この投資信託は3つのETFを投資対象としています。
- シュワブ U.S. ブロード マーケット ETF(割合50%、信託報酬0.03%)
- SPDR ポートフォリオ・ワールド(除く米国) ETF(割合40%、信託報酬0.04%)
- SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF(割合10%、信託報酬0.11%)
この通り、格安なETFを組み合わせることで破格の手数料を実現しています。
チャールズ・シュワブはバンガードをも凌駕する手数料を誇るアメリカの証券会社ですね。
理論的には全世界の株式を時価総額加重平均で保有するというのは最適解のひとつと考えられており、それが破格の手数料で提供されているのですから、おすすめしない理由はありません。
結論から言いますが、EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは素晴らしい投資商品で、積立NISAの選択肢としてもおすすめできます。
投資初心者の方には、より強くオススメしておきますよ!!
最安クラスだった楽天VTをさらに下回る信託報酬率
楽天VTは世界分散投資を実現できる投資信託としては年0.2396%と最安水準でした。
しかし驚くなかれ、この商品はなんと年0.15%とさらに圧倒的な信託報酬率です。
投資信託ではなく、直接ETFでVTを買い付けたときの年間信託報酬率が0.11%程度ですから、もうほとんど差がなくなっています。
外貨両替手数料なども考えれば、ほとんどETFを買うのと同等のコストで投資信託を買い付けることができる良い時代になったということですね。
ETFと比べたときのメリットは?
ETFというのは、まだまだ投資初心者にとっては敷居の高い商品です。
一定額分の枚数を買うためにはドル建てで何枚買うかなどを計算しないといけませんし、配当などもドルで払い出されるため自分で再投資を行う必要があります。
その点、この投資信託の大きなメリットのひとつは分配金が払い出されないため、このような配当再投資がすべて自動で行われることになります。
シーゲル教授は配当金をきちんと再投資することを大きなリターンを上げるための条件のひとつとして主張していますが、これは実際意外とめんどくさいもので、この手間と忘れるリスクがないというのはけっこう大きなポイントです。
またETF買い付けに必要な証券会社への手数料や為替手数料を考えれば、投資信託分のコストである0.108%は決して高いものではありません。
投資信託であれば自動積立も利用できますし、その額も円建てで設定できるため、利便性が非常に高くなっています。
楽天VTとの比較ではどちらがおすすめ?
先日の投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017でも頂点に輝いた楽天VT(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)ですが、EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドとどちらにしようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
よく聞く意見では、手数料ではEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドに軍配、構成ETFのシンプルさによるトラッキングエラーの小ささでは楽天VTに軍配があがるのではないかという声を聞きます。
僕の意見としては、どちらでも大丈夫というのが最初に申し上げておきたいことですが、それでもあえて言うならこのEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドをおすすめします。
なぜかというと、トラッキングエラーというのはほとんどの場合、大きな問題ではないからです。
トラッキングエラーとは指標となるベンチマーク(FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)から乖離することですが、それ自体はあまり大きな問題ではありません。
なぜなら、多少ベンチマークの構成割合とズレていたところで、分散投資が十分にされているのは明白であるし下方乖離するとは限らないからです。
それに比べて、手数料が高いと常にその分だけはアンダーパフォームするので、トラッキングエラー云々よりは手数料が安いほうが良い、ということです。
僕たちの目的は十分に分散された世界分散ポートフォリオを作り上げることであって、ベンチマークとぴったり同じ値動きである必要は別にありません。
もちろん、信託報酬以外のコストとして実質のコストが高くなってしまうような運用がされていたり、純資産額で楽天VTを大きく下回ってしまうとすれば問題ですが、それについては今後の実績を見ていくしかないというところでしょうか。
積立NISAについて
ROKOHOUSEでは、積極的な積立NISAの利用を推奨しています。
現行NISAとの比較においても、15年以上の投資期間を予定している方にとっては、積立NISAのほうが有利です。
老後資金をつくるのが目的であれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用することでより税制面の優遇を受けることができますが、iDecoは60歳になるまでお金を引き出すことができないなど不自由な面もあります。
その点、積立NISAはいつでも解約することもできますし、EXE-i つみたてグローバルのような良い投資商品も充実してきているため、使わない手はないと考えています。
国際分散投資の重要性について
株価が変動する要因は、複数の層をなしています。
企業の業績はどうか?
その業界の景気はどうか?
その国に政治的な不安はないか?
株式市場全体が適切なバリュエーションを維持しているか?
このように、株価はいろいろな層の要因に影響を受けるため、それぞれの層においてリスクを分散させることが良いとされています。
株式投資の研究において第一人者であるジェレミー・シーゲル教授も国際分散投資が重要であることを何度も著書で強調しているほか、最近のメディア出演などにおいてもより国際分散投資の重要性が高まっていると発言しています。
これを一撃で実現してみせるイケメンがEXE-i つみたてグローバルです。
個別の国を自分で選んで投資をする場合には自分で比率を調整してリスクが偏らないように気をつける必要がありますが、EXE-i つみたてグローバルを利用すれば初心者でも簡単に理想的なポートフォリオを実現できます。
過去のデータ(200年以上)から考えても、全世界に適切に分散された株式のポートフォリオが、長期の成績においてマイナスになるようなことはまずないと考えていいと思います。
積立NISAは投資の初心者でも誤った運用がされないように考えられて制度設計がなされており、その意味でもEXE-i つみたてグローバルが積立NISAにおいて占める役割は大きなものになるのではないかと予想しています。
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