バフェット太郎 vs GE太郎 徹底解説!もっと面白く読める米株村




米株村がいつになく盛り上がっています。

いつもランキング1位常連だったバフェット太郎さんを抜いて、GE太郎(ゼネラルエレクトリック太郎)さんが1位に躍り出て、煽り合いに発展してるんですね。

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以前にもバフェット花子さんという一発屋芸人が現れて、一瞬で消えていったことがあったのですが、今回のGE太郎さんが書いていることはなかなか面白く読めるところがあります。

僕のブログは、その瞬間の相場情報などよりも、普遍的な理論や情報を体系化したサイトを目指しているので、その意味ではこういった騒動を取り上げるのもちょっと違和感はあるのですが、まあ世間は3連休ですし、たまにはいいでしょう。

この煽り合いはブログというものを考える上で本質的な問いにも繋がりますので、軽く語るテーマとしては悪くないはずです。

バフェット太郎のアイロニー

最初に言葉の説明をしてしまいましょう。

アイロニーとは二重性のことです。アイロニーを扱った本ではこの本などが初心者向けでオススメでしょうか。

では、バフェット太郎のアイロニーとはどういうことでしょうか?

アイロニカルな態度というのは、それが絶対的な価値基準ではないと知りつつも、「あえて」何かを信じているかのように振る舞うことなどを指します。

例えば、ブロガーが収益のために思ってもいないことを記事にする、というような態度もアイロニーの一例です。

アイロニーは冷笑的という意味合いとしても理解されることがありますが、バフェット太郎氏が「クソダサい」「バカ」「貧乏人」などのGE太郎氏が言うところの秘密のワードを使って読者を煽り、冷たい笑みをうかべている姿が想像できますでしょうか。

バフェット太郎氏の記事は常にこうした二重の態度に貫かれており、僕に言わせればこれを「教条主義」などと批判するというのは、「何を今更w」ということなのです。

プレノン氏、yudai氏をバフェット太郎氏が攻撃したときも、彼によれば以前にバフェット太郎をディスっていたからやりかえしたという話ですから(僕はその元ネタを確認してませんが)、それもやはりアイロニー(相場に絶対はないけどお前がそれを前提にしてくるならこっちもするぜ?的な二重性)なんですね。

教条主義と原理主義

GE太郎氏がバフェット太郎氏の批判に使っていた教条主義という言葉は、ほとんど原理主義を否定的に言い換えたときのものです。

原理主義(ファンダメンタリズム)というのは原理原則に忠実であるということを意味しています(例えばキリスト教原理主義は聖書の教えに忠実な人たちです)が、教条主義というのは盲目的に原理原則を追い求めるがあまり柔軟性を欠く、というようなニュアンスでしょうか。

GE太郎氏は、あらゆる現象をバフェット太郎流投資の論理に当てはめて説明をしてしまう傾向があるのを教条主義的である、と批判しているのですね。

でもそれは、先述した通りにこれはバフェット太郎氏にとってはアイロニーなんですよ。

ブロガーはもちろん相場に絶対はないことを知っているわけですが、それでも「あえて」、自分が信じている情報を発信するわけですよね。

僕はむしろ、原理原則すらも明確にせず、市場の空気に流されながらフラフラしているブロガーのほうがクソダサいと思ってますよ。

普通の投資家が暴落局面でついつい売ってしまうのは、相場の変動に「柔軟に」対応した結果なのであって、僕のブログ風にいえば、柔軟さなんてものは理性とは真逆の動物的な態度なわけです。

あなたの人生を変えるたったひとつの方法<前編>

2017年10月21日

自らの態度をオープンにし、また自分のポートフォリオもすべて公開し、市場平均を下回っていることも公に公言している氏の態度は僕にはずいぶんフェアにみえます。

ブログは教条主義的であるべきである

一番つまらないブログというのは、

「相場は結局どうなるかわかりません、適切に判断しましょう」

「安いときに買って、高いときに売るのが大事です!」

というような、トートロジー(同語反復)に満ちたブログです。

これらは常に正しいですが、常に正しいがゆえに意味のない命題です。

それ以上の何かの意見を発信するということは、それ相応のリスクを伴うわけであり、それを負いながらポジショントークをする人が悪いやつにみえるというのは単にあなたがナイーブだからです。

この先のみどころ

ベタに何かを信仰している人が同様のことを言っている場合はバカに見えたりもするわけですが、バフェット太郎氏はそもそも「S&P500買っとけばよくね、僕のポートフォリオは周りをアッと言わせたくて作ってみたよ」と語っているわけですから、彼の相場観がアイロニーを帯びているのは客観的にも当然なわけです。

GE太郎氏ももちろんこうしたことを知った上で、「あえて」批判しているのかもしれませんが、両者がそれがネタとしてやっているのであるとすれば、それはすでにプロレスですからただのエンターテイメントです。

その上で両者をみると、GE太郎氏は「ミロ」「頼んだよ。」というような表現に象徴されるように言語的な表現センスに富んでおり、バフェット太郎氏も「でも、タイトルをクリックした時の君は、きっと言葉では言い表せないトキメキみたいなものを感じてくれたと思う。」といつものマイクパフォーマンスで読者を楽しませてくれています。

あえていえば、毎日2記事をそれなりのクオリティを保ちながら更新し続けるバフェット太郎氏の持久力は尋常じゃないので、最初の100mでリードをとったGE太郎氏はこの先スタミナがもつかだけが心配です。

ブロガーに必要なのは単に持久力ではないかと感じる今日このごろです。

なんかバフェット太郎氏を完全に擁護しているような記事になってしまいましたが、僕は国際分散投資が重要論者ですし彼のポートフォリオを別に良いと思っているわけではないのであしからず。

シーゲル流、日本人向けポートフォリオ

2017年2月20日

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