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楽天・全世界株式インデックス・ファンドとは?
投資対象は大人気ETFのVT
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、最近新設された投資信託で、バンガード社のETFであるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を投資対象としています。
このVTというETFは、海外株の投資家にとっては以前から非常に人気の高かったETFで、これ1本で世界への株式分散投資を実現することのできるお手軽かつ最強の商品でした。
理論的には全世界の株式を時価総額加重平均で保有するというのは最適解のひとつと考えられており、それがひとつのETFの実現できる商品が格安の手数料で提供されているのですから、人気がでないはずはありません。
楽天は今回の積立NISAが新設されたのを好機と捉え、この格安ETFを利用した格安投資信託を作ったのではないかと思います。
結論から言いますが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは素晴らしい投資商品で、積立NISAの選択肢としてもおすすめできます。
投資初心者の方は、ほんとにこれを買うだけでちゃんとしたポートフォリオになりますよ!
最安クラスの信託報酬率
日本の投資信託は、投資家の足元をみた商品が多く、手数料が割高なものばかりでした。
しかし、この楽天VTの信託報酬率は年0.2396%と同種の投資信託の中では安い水準です。
投資先ETFであるVTの経費コストが0.11%、投資信託の経費コストが0.1296%がその内訳となります。
ただし、EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドという同じベンチマークを持つ投資信託が新設され、こちらの手数料は年0.15%と少し遅れをとってしまうこととなりました。
楽天VTは投資先がVT1本に絞られているというシンプルさが売りということもできますが、手数料的にはEXE-iをオススメすることになりそうです。
ETFと比べたときのメリットは?
ETFというのは、まだまだ投資初心者にとっては敷居の高い商品です。
一定額分の枚数を買うためにはドル建てで何枚買うかなどを計算しないといけませんし、配当などもドルで払い出されるため自分で再投資を行う必要があります。
その点、この投資信託の大きなメリットのひとつは分配金が払い出されないため、このような配当再投資がすべて自動で行われることになります。
シーゲル教授は配当金をきちんと再投資することを大きなリターンを上げるための条件のひとつとして主張していますが、これは実際意外とめんどくさいもので、この手間と忘れるリスクがないというのはけっこう大きなポイントです。
またETF買い付けに必要な証券会社への手数料や為替手数料を考えれば、投資信託分のコストである0.1296%は決して高いものではありません。
投資信託であれば自動積立も利用できますし、その額も円建てで設定できるため、利便性が非常に高くなっています。
積立NISAについて
ROKOHOUSEでは、積極的な積立NISAの利用を推奨しています。
現行NISAとの比較においても、15年以上の投資期間を予定している方にとっては、積立NISAのほうが有利です。
老後資金をつくるのが目的であれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用することでより税制面の優遇を受けることができますが、iDecoは60歳になるまでお金を引き出すことができないなど不自由な面もあります。
その点、積立NISAはいつでも解約することもできますし、楽天VTのような良い投資商品も充実してきているため、使わない手はないと考えています。
国際分散投資の重要性について
株価が変動する要因は、複数の層をなしています。
企業の業績はどうか?
その業界の景気はどうか?
その国に政治的な不安はないか?
株式市場全体が適切なバリュエーションを維持しているか?
このように、株価はいろいろな層の要因に影響を受けるため、それぞれの層においてリスクを分散させることが良いとされています。
株式投資の研究において第一人者であるジェレミー・シーゲル教授も国際分散投資が重要であることを何度も著書で強調しているほか、最近のメディア出演などにおいてもより国際分散投資の重要性が高まっていると発言しています。
これを一撃で実現してみせるイケメンがVTであり、楽天VTです。
個別の国を自分で選んで投資をする場合には自分で比率を調整してリスクが偏らないように気をつける必要がありますが、楽天VTを利用すれば初心者でも簡単に理想的なポートフォリオを実現できます。
過去のデータ(200年以上)から考えても、全世界に適切に分散された株式のポートフォリオが、長期の成績においてマイナスになるようなことはまずないと考えていいと思います。
積立NISAは投資の初心者でも誤った運用がされないように考えられて制度設計がなされており、その意味でも楽天VTが積立NISAにおいて占める役割は大きなものになるのではないかと予想しています。
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