ありがたいことに、初心者の方にまずどうすればいいですかというお問い合わせをいただくことが多くなってきたのでまとめ記事を作成します。
この記事では、株式投資の基本から、証券会社の選び方やいろんな口座の違い、はじめての株の買い方までを説明していきます。
リンクが多くなりますので、一度では読みきれないかもしれません。
当サイトで株の勉強をしたい初心者の方にはこのページをブックマークしておくのがおすすめです。
株式投資の超基本!大切なことはこの3つだけ!
株をやるときに、最初に覚えてほしいのはこの3つのルールです。
この3つだけおさえておけば、あなたの株式投資はほとんど成功するでしょう。
- 短期売買をしない!上がっても下がっても株を持ち続ける!
- 集中投資をしない!ETFを中心に分散投資をする!
- 手数料の高いアクティブファンドは買わない!インデックスファンドに投資をする!
一番大事なのは、本当にこの3つだけなんです。
アメリカ株のブログサイトはたくさんあって、細かいところで意見が食い違うところはありますが、この3つについてはほとんどの人が同意するでしょう。
手数料を安くして、分散投資で市場の平均を買うようにする。そして、買った株は売らずに持ち続ける。
なんでこれだけで儲かるのでしょう?
市場の平均が落ちたらどうするの?いいタイミングで買わないとダメじゃない?って思う方もいらっしゃると思います。
でもこれを見てください。
このグラフは、アメリカにおける株や債券、金、ドルの200年にもわたる価値の推移をあらわしたものです。
細かくみると株は上下していますが、200年もの間、株の価値はつねに上昇して60万倍くらいになりました。
一方で、現金(ドル)の価値はインフレによって下落し、もともとの価値の7%ほどになってしまいました。
これが、トマ・ピケティ教授の指摘した、「金持ちがより金持ちになり、格差は拡大し続ける」ということの正体です。
タイミングを見計らうとか、無駄なことをする必要はないんです。
しかもいまは市場の平均を買うために便利な、ETFという商品があります。
本当に、全然むずかしくなんかないですよ。
この投資方法は、バイ&ホールド(買って持つ)と呼ばれており、あの有名なウォーレン・バフェットも妻に勧めたと言われている由緒ある方法です。
決して得体のしれないブロガーが言っているだけの投資方法じゃありません。笑
さっそく証券会社に口座をつくろう!
難しくなさそうだし、株を実際にやってみたい!と思った方がまずすべきことは、証券会社の口座の開設です。
まだはじめるかわからないけど興味がある・・・・って人も、とりあえず口座だけは作っておきましょう。
ほとんどの人は、NISAという税制の優遇が受けられる口座も一緒につくることになると思いますが、少しだけ時間がかかりますので、早めに行動しておくのがベスト。
当サイトのおすすめの証券会社は、手数料も安くて外国株、ETFの品揃えの十分なSBI証券です。
一般口座、特定口座って何?
一言でいうと、一般口座とは税金の計算を自分でやらなくてはいけない口座、特定口座は証券会社が代わりに税金の計算をしてくれる口座です。
詳しくはリンク先の記事を参照してほしいですが、基本的には特定口座の源泉徴収ありの口座にするのが一般的です。
NISA口座はかならず利用しよう!
一般口座と特定口座とは別に、NISA口座を開設することができます。
NISA口座とは、一定額までの投資から出た利益を無税にできる特別な口座ですが、2018年からは、従来のNISA口座にくわえて積立NISA口座も選べるようになりました。
主な違いは、通常のNISAは年間120万円×5年で計600万円の枠を無税にできますが、積立NISAでは年間40万×20年で計800万円までの枠を無税にできます。
合計額では積立NISAのほうが多いですが、1年で40万円までしか枠がもらえないので、すぐにお金を用意できる人にとっては最初は通常のNISA口座が有利です。
また積立NISAは、選べる投資対象が一部の投資信託に限られており、ETFなどの自由な購入ができなくなっています。
SBI証券の場合は、SBI銀行とSBI FXαの口座も一緒に開設しておくと便利!
SBI証券のメリットの1つとして、SBI銀行とSBI FXαをつかって円からドルに安価な両替ができるようになっています。
SBI銀行を利用した両替の手数料は、1ドルあたりたったの4銭、FXαならなんと0.5銭です。
SBI銀行の場合は、SBI銀行の外貨預金から円→ドルの両替ができますし、FXαならUSD/JPYを1ロット購入→決済注文から現引を選択することによって両替を行うことができます。
ただし、FXαの場合は1ロットの単位での両替となるので、1万ドル単位での両替からしかできない点に注意してください。
株をはじめる前のQ&A
ETFってなに?
ETFというのは、株と同じように市場で購入できる金融商品で、投資信託と同じようにいろいろな株に一発で分散投資をすることができます。
投資信託に比べると、市場が開いている時間ならいつでも市場価格での取引ができ、手数料も格安なものが多いのが大きなメリットになっています。
どれくらいの額からはじめられる?
株とか資産運用は金持ちだけのもの、という認識は間違いです。
具体的には、10万円からでも十分にメリットのある分散投資が実現できます。
お金が貯まったら考えようという方もいますが、お金を貯めるためにも株式投資が有用なのです。
給与から定期的に買い増しするときのルールは?
結論からいうと、僕のおすすめは10万円貯まったらETFを追加購入していくルールです。
例えば積立用のお金が毎月5万円ある、という人なら10万円ごとですね。
積立NISAを使ってノーロードの積立をしている人は、もちろん毎月積立でオーケーですよ。
全資産のどれくらいを株式投資にまわすべき?
全資産のうち、どれくらいの割合を株式、債券、現金というように配分を決めていくことをアセットアロケーションといいます。
自分がどれくらいリスクを取れるかにしたがって、ただしい比率のアセットアロケーションを考えることはとっても大事です。
株式投資は、投資期間が長くなるほど安定したリターンになるので、長期投資家の最適な株式比率というのは、大体の人が予想するよりも大きくなると思います。
こちらの記事を参考に、自分にあったアセットアロケーションを考えてみてください。
実際に株(ETF)を購入してみよう!
証券口座が開設できたら、実際にETFを購入してみましょう。
当サイトのおすすめは、アメリカ株を中心として世界全体の株に分散投資することです。
完全インデックス派におすすめ
完全なインデックス投資(市場平均だけを買いたい)という人におすすめなのは、次の2つのETFです。
VTというのは世界の株式市場全体を一発で買えるETF、VTIというのはアメリカの株式市場全体を買えるETFです。
VT自体にアメリカ株がすでに50%前後含まれているため、例えばVTを50%、VTIを50%買うと実際にはアメリカ株を75%、他の国の株を25%くらいの比率で購入することになります。
手軽に済ませたい人はVT50%、VTI50%というようなポートフォリオでも十分です。
シーゲル流を実践したい人におすすめ
当サイトが推奨しているポートフォリオは、ジェレミー・シーゲルというアメリカの教授の研究データが元になっています。
過去50年のデータに加えて、シーゲル教授が本を出版した後のデータなども僕が分析し、現状のポートフォリオになりました。
長期的には、ただ市場平均を持つよりも高いリターンを得ることのできる確率は高いと自信がありますが、究極的には未来のことは誰にもわかりません。
当サイトのポートフォリオが市場平均を下回る確率もありますが、経費率などは低く抑えていますし、分散先も広くなっておりインデックス投資の肝はこのポートフォリオは貫徹しています。
より効率的なポートフォリオを模索する上級者におすすめ
レバレッジETFを利用して投資効率を高めたポートフォリオです。
リバランスが必要となるため、上級者向けではありますがオススメです。
これから株をはじめる方へ
株式投資をはじめると、世界の経済に自然に興味を持てるようになるのも大きなメリットです。
もし大金をつぎ込む勇気がなければ、細かい単位からスモールスタートしてもいいんです。
10万円からの株式投資をぜひはじめてみてください。
過去のリターンから計算すると、今から投資した10万円は10年後には20万円、20年後には40万円、30年後には80万円くらいになる計算です。
ただしい金融リテラシーを身につけることは、本業でのお給料のちょっとした大小なんかよりもよっぽど重要なことです。
投資を実際にはじめてみることで、もっと投資のことが知りたくなると思いますので、そしたらぜひ他のページも読んでみてくれると嬉しいです。
一緒に株式投資を楽しみにながら、ゆっくりとお金持ちになりましょう。
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