米フェディリティ・インベストメンツは昨年の女性全体の運用成績が男性の運用成績を0.3ポイント上回っていたことを報告しました。
投資トラッキングアプリのオープンポートフォリオも同じ傾向があることを報告しており、過去3年連続で女性は男性の運用成績を打ち負かしているといいます。
その差は小さいものですが、問題は女性は男性よりも僅かながらも良いリターンをより小さなリスクで実現している、という点です。
男が投資下手なたった一つの理由
男には勇敢さが求められます。
人生において、何かにチャレンジし続けることは成功を収めるためにもっとも大切なことです。
男性の持つ根拠のない自信は、進化論的な意味において競争を勝ち抜くために必要な性向であると言えるでしょう。
自信なさそうにしている男よりは自信を持って挑戦し続ける男のほうがモテるのは当たり前です。
一方、女性というのはずっと保守的な生き物です。
女性はしっかりと家庭の生活を守っていこうとする性向が強いため、女性の思考というのは現実的で、大きなリスクを嫌う傾向があります。
この男女の差が株式投資においては女性に優位性をもたらすわけです。
平均的な男性の売買というのは投機的で、安いタイミングで買って高いタイミングで売ろうとします。
もちろんそれで成功する人は一握りであり、結果的には余計な売買コストを積み上げて平均的にはリターンを押し下げることになるのです。
フェディリティ・インベストメンツのKathy Murphy氏は次のようにまとめています。
“Men have a bad tendency to buy and sell stocks too often. Very few people have mastered the art of timing the market. So too much trading eats into the guys’ returns.”
男性は売買を頻繁に行うという悪い傾向がある。市場のタイミングの芸術をマスターしているのはごく僅かな人間だ。過剰なトレードは男性のリターンを食いつぶしている。
当サイトでも再三申し上げている内容ですが、売買回数を抑えて株を長期で保有することは何よりも重要です。
分散投資と長期保有。この原則さえ忘れなければ、あなたの長期の運用成績が悪くなることはほとんどありえませんが、多くの男性はこの原則を逸脱してしまったがためにリターンが低下していたのです。
では、なぜ僕たち男性はこのような悪癖を有しているのでしょうか?
明日の記事では、生物学的な観点から男女差について考えてみたいと思います。お楽しみに。
後編はこちら。
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