僕がよく見る米サイト、marketwatchに面白い記事があったので紹介します。
タイトルは、”Here’s how bitcoin is dwarfing housing and dot-com bubbles”となっていますが、”dwarf”には物事を矮小化する、小さく見せるといったような意味があります。
直訳すると、「ここに、どれだけビットコインが住宅バブルやドットコムバブルを小さくみせるかを示す」というような意味のタイトルですね。
ビットコイン VS 住宅バブル VS ITバブル
次のグラフは、バブルのはじまりから経過した日を横軸に、上昇幅を縦軸に取ったグラフです。
こうしてみると、いかに今のビットコインの上昇幅が凄いかがわかります。
Justin Walters氏は、「これがバブルなのかどうかはわからないが、過去のバブルと比べるとこのように見える」とこの表を提示しています。
当サイトのビットコインへの見解
暗号通貨は素晴らしいテクノロジーです。
マイニング等で計算能力の供給と通貨の発行量の調整を分散的に行い、国家という枠組みに依存せずに安定して価値を保存できる通貨が生まれたわけですから、歴史を変える可能性まで秘めています。
元々は無から始まったビットコインが世界中の人に使われるような通貨に発展していくのであれば、価値が上昇するのは自然なこととも言えますし、はっきりとこれはただのバブルなのだとは上のグラフをみても断言することはできません。
ですが、僕は少なくともポートフォリオの一定以上をビットコインにつぎ込むようなことはしないでしょう。
理由は2つです。
ビットコインは売買の差額のみが利益になる
ビットコインの通貨の損益というのは本質的にはFX等の売買と同質であり、株のように経済成長を背景としたプラスサムを保証するものではないというのが一つ目の理由です。
暗号通貨間での競争
日本円が、日本国内で今後も使えるという信用を担保しているのは日本という国家です。
ビットコインの問題点は、国家という後ろ盾を前提にしないので、もっと優れた後発の暗号通貨が出てきた場合に、そちらがスタンダードになってしまう可能性があります。
言い換えると、ビットコインは暗号通貨という仕組みで希少性を担保しているが、暗号通貨全体では希少性が担保されていないということです。
ビットコインの創始者などはさぞ儲かっているでしょうから、別の暗号通貨が無限に生まれてくる可能性があります。
このような可能性を考えると、いくら上昇しているからといって多額をベットする気にはなれない、というのが僕の雑感です。
小額を遊びで持ってみるくらいならいいと思いますけどね、暗号通貨の使い方などを知っておくのは良いリテラシーとなりそうです。
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