可変レバレッジド・ポートフォリオが投資家に問いかけたこととは何でしょうか。
それは、
「リスクを安売りしてはならない。それは僕たちの大事な商品なのだから。」
ということです。
分散投資が真のフリーランチへ
これまでの米株村で主流だったようなポートフォリオでは、正直「分散投資が唯一のフリーランチである」ということを実感していた人は少ないのではないかと思います。
全体的に、リスクを最小化するというよりもリターンを最大化するためのポートフォリオが主流であり、株式はどうせ長期では平均回帰するのだからリスクを減らすよりもリターンを上げるために株式100%でいいのだという意見が多かったように思えたからです。
僕もレバレッジなしの前提でいえば同じような意見で、債券比率は小さくていいのではないかと思っています。
しかし、可変レバレッジド・ポートフォリオを取り入れると話がまるで変わってきます。
なぜなら、リスクとリターンはもはや自由に操作できる可変な数値であるため、よりリスクの低いポートフォリオが組めるのであればそれがそのままよりリターンの高いポートフォリオが組めるという話に直結してくるからです。
この前提においては、分散投資はまさにその威力を増し、魔法のような存在に思えてくるはずです。
評価を変える小型株、新興株
もやは僕たちにとって、リスクというのは大切な売り物ですから、無駄遣いすることは許されません。
個別株への集中投資は、もはや市場平均にレバレッジをかけたパフォーマンスがその比較対象であり、市場平均と同じようなリターンしか生み出せない目利き眼では話になりません。
また、もともとリスクが高い代償として高いリターンを期待されている小型株や新興株にとっても逆風といえます。
例えば新興国株ETFであるVWOはリーマンショックで61%も下落していますが、レバレッジド・ポートフォリオは高リスクの配分であっても43%程度の下落にとどまっており、61%も下落させてよいのであればもっと特大リスクのポートフォリオを作ることによってリターンを高めることができます。
変な話ですが、僕がそれでもVWOをポートフォリオにそれでも入れている理由は世界分散されたポートフォリオを保つという保険的な意味合いになってきており、リターンはポートフォリオへのレバレッジによって稼げばいいかなという考え方になってきています。
今後のロコハウスについて
なんだか、新しいポートフォリオの考察が一段落しまして、これからどうしようかなという風に考えてます。
米株村でランキングを保つために定期的にポイントの稼げるような投稿をするのも疲れるし、またブログに書きたいネタがたまるまで更新やめようかなとか、頻度を減らして書こうかなとか、迷ってます。
最近、本の書評みたいなネタを書くことがめっきり少なくなりましたが、明らかにブログを書く時間に読書時間が奪われてるんですよね。
アウトプットは大事だと思うのですが、インプットが減って僕自身がバカになっていってるような気もします。
金融工学への興味も増してきたし、これでも読んでみようかな。
この本良さそうですよね。誰かすでに読んだ方いたら感想とか教えてくれると嬉しいです。
あと、コメント欄解放後、いろいろなコメントをいただきましてありがとうございます。
コメントへの返信が自分の義務になってしまうと嫌なので、レスは基本的にしませんと書いていますが、全部読んでますので自由に書いていただければ嬉しいです。
それでは皆さん、よいクリスマスをお過ごしくださーい。メリクリ。
ヒゲ脱毛やレーシックの話について記事とか暇な時に書いてくれると嬉しいです。
特にヒゲの脱毛はしようかどうかめっちゃ悩んでます。
このサイトでそんな話を聞きたい人がいるとはなんかうれしいですね。笑
ネタがなくなったとき用に温めておきますね。
ルーエンバーガーはこの分野の代表的な入門書ですし、翻訳もしっかりしてるのでオススメです。ただし、金融工学といっても、ポートフォリオ理論の記述が充実している分、デリバティブ関係の記述は少し薄いかなという印象です。もしデリバティブにフォーカスしたいならジョン・ハルの「フィナンシャルエンジニアリング」の方もオススメです。
ありがとうございます。葛西さんにオススメしていただけると安心して買えますね。
まだ積み本がいくつか消化できていないのでまずはそちらからですが、年があけてブログの更新頻度を落としたら、ゆっくりと読んでみたいと思います。